2024/08/23ケガなく安全に楽しめる!?拡がる新しいモッシュ達!
今でも度々話題に上がる「モッシュ、ダイブ」の問題。
HR/HM界隈ではどちらかというと激しいモッシュは少なく、
「ヘッドバンギング」、「フィストバンギング」、
「メロイックサイン」や「エアギター」などが主ですが、
スラッシュメタルやメタルコアなどはHR/HMの中でも激しいモッシュが多く、
ぐるぐる円を描くように走り回る「サークル」や、
観客が左右に分かれ、合図と同時にお互い突進する「ウォール・オブ・デス」、
またハードコア色が強くなると、
腕や足を振り回しながら、時には回し蹴りも飛び出すハーコーモッシュ(ハードコアモッシュ)や、
人を担ぎ上げるリフト、そこから派生して頭上を泳ぐようにステージに進んでいくクラウドサーフ、
観客がステージに上がりダイブするなど様々です。
モッシュによっては危険なものもあり、
実際に事故または死亡事故になってしまったケースや、
モッシュ禁止のライヴでモッシュを注意したことで口論となり、
そこから死亡に繋がってしまった痛ましいケースも出てしまっています。
そのためか今までもモッシュ、ダイブは禁止とアナウンスされるライヴは多かったですが、
現在ではより厳格に禁止となっているケースも多くなっています。
(以前は禁止とされても普通にモッシュ、ダイブが行われていたので、
建前上禁止とアナウンスされることが多かった印象です)
僕の住む富山ではロック系のフェス「ONEFES」が毎年開催されていますが、
公式サイトには以下のように記されています。
子供からお年寄りまで安全に、そして気軽にアーティストの近くで観覧していただくために
【他人にケガを与えるかもしれない行為、子供たちを危険に晒す行為=モッシュ・ダイブ・サークルなどの危険を禁止にしています。
注意事項の一番最初に記載されているほど重要なことで、
それもあってか今年はほとんどモッシュが起きず、
(普段であればモッシュが起きそうなバンドであっても)
それでも大きく盛り上がったようです。
とモッシュも様々合ってやるやらない、禁止するしないの議論は今でもつきませんが、
今回はそんな中での新世代のモッシュです。
ヴァイキングメタルバンドとして最早世界的存在となった、
スウェーデンのバンドAMON AMARTH(アモン・アマース)。
ステージセットのヴァイキング船やパイロなど派手な演出が特徴ですが、
観客側の盛り上がり方も非常に凝っており、
盛り上がりつつも観客が安全なモッシュを考案しました!
座り込んだ観客がオールをこぐ動作を行い、
それは自身がヴァイキング船の船乗りであるかのよう!
正に会場全体が海であり船であるかのような一体感となっています!
2009年8月開催のBloodstock Open Airで始めた披露されたとされています。
「Epic Viking Rowing During」や「Rowing Pit」と呼ばれ、
日本では「ヴァイキング・モッシュ」、「ローイング・モッシュ」、
「船漕ぎモッシュ」、「ボートこぎピット」など様々な名前が付けられています。
主にヴァイキングメタルのライヴで行われていましたが、
今ではCrossfaith、Darkness Dividedなどのメタルコア勢、
他にもBABYMETALでも取り入れられるモッシュとなっています!
ヨガコーチのSaskia Thodeさんは、
メタルに合わせてヨガを行う「ヨガメタル」を考案。
世界最大のメタルフェスWACEKNでも取り上げられ、
実際にWACKENでも演奏に合わせてヨガを行う世にも奇妙な、
「ヨガモッシュ」の姿が見られました!
寝そべったりするためマットは必須ですが、
荒いモッシュでダメージを受けた体や、
運動不足の解消にはよさそうな安全モッシュです!
さて最後はなんとゴキモッシュ・・・そう!ゴキブリモッシュ!
なんとこれ日本が発祥らしく、
大分県出身のゴアグラインド・デスメタル、
Viscera infestで行われる有名なモッシュで、
あまりにも早すぎるブラストビートで観客がお手上げの際、
ひっくり返って殺虫剤をかけられもがくゴキブリを模したものです!
海外ではcockroach moshingなどと呼ばれ、
ゴキブリと思うとなんとも不気味ではありますが、
こちらも安全活笑えるモッシュとなっています。
モッシュと言ってもかなり危険なモノから今回紹介したモノのように、
安全で笑えるモノまで様々あります。
ライヴでの楽しみ方も様々ですので、
ぜひ自身で最高の楽しみ方を見つけてくださいね!
著・METAL IS FOREVER店長 本間
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