2024/08/09撮る?撮らない?ライヴ中の撮影問題について
ライヴ中の撮影についてSNSで話題になっていましたね。
昔はライヴ中の撮影は禁止、
海外ではだいぶ撮影が緩和されるようになり、
日本でも一部では撮影が許可されるケースもあります。
撮影したい人もいるし、自分の脳内にライヴを焼き付けたい人もいて、
どれが正しいかなど答えがすぐでる話ではないですが、
最近行ったライヴでの撮影可否なども合わせて、
ライヴでの撮影問題について語ろうと思います。
ここ最近で2つのライヴに参加しましたが、
7/28(日)開催のEIZO×HIROYA、
元ANTHEMの坂本英三さん、福田洋也さんのライヴでは、
ライヴ前にアナウンスがあり、
30秒から1分程度ならば動画撮影OK、
さらにSNSへの投稿もOKでした。
撮影OK、SNS投稿OKの理由としては、
ライヴが行われているのを拡散するためですね。
EIZO×HIROYAは2020年に結成、
定期的にライヴや配信を行っていますので、
まだEIZO×HIROYAの事を知らない方を掘り起こすこととなります。
広告使ってライヴやバンドの事を知らせるよりも、
ライヴ画像やライヴ動画を投稿してもらった方が、
興味のある方に届きやすく効率的ですからね。
そらにこういったケースではご本人から直接「いいね」、
「リポスト」いただけることもあり、
(実際今回のライヴ動画を投稿し、福田洋也さんにリポストいただきました)
ファンとしてもテンションがあがります!
アーティスト側としては無料で宣伝してもらい、
ファンとしてはアーティストとの関係が築ける、
WINWINの関係ですね。
そして翌週、8/3(土)にはUnlucky Morpheus、通称あんきもを見に、
金沢まで行ってきました。
サイトには「会場内での撮影・録音はお断りいたします。(録画機能付き携帯電話含む)」と、
ライヴ中の撮影が禁止されている旨は書かれていましたが、
アンコールで Make your choice (Intro Solo Battle)、
Make your choice、Welcome to Valhallaの3曲は撮影OKのMCがありました。
さらには「ハッシュタグ #UnluckyMorpheus をつけてどんどんSNSに投稿してほしい」ともあり、
この3曲では盛り上がりつつも撮影される方が多数、
僕自身も撮影しSNSに投稿しておきました。
撮影OKのアナウンスに加えて、
ハッシュタグも指定してくれるのは親切で素晴らしいとも感じました。
ハッシュタグで検索するとメンバー間近の動画も出てきて、
当日は人混みで見えなかったけどこんな動きだったのかと感動したものです。
満杯に近い会場で撮影したのでもちろん綺麗に撮れてはいないのですが、
ライヴの臨場感も一緒に撮影したことになるので、
これはこれで味がありますし、いい思い出ともなっています。
また自分の行けなかったライヴやフェスの動画がSNSに投稿されていると、
「行けなかったけど少しでも聴けてよかった」や、
「次は絶対に行こう」といった気持ちにもなりますね。
と、撮影OKでいいことばかりかかりましたが、
ここからは撮影に関しての悪い面。
基本スマホで録画することになるので、
音質的にはかなり悪いです。
画質についても暗い中での撮影、
さらには多くの人がスマホ掲げているので、
場合によっては人の頭とスマホしか映っていないなんてことも・・・。
また言及されている方も多いですが、
「撮影したところで見返さない」との意見もあります。
実際に画質音質ともよくないので、
撮ったことで満足して見返すのは1,2回。
それなら普通にライヴ見ていた方がよかったかもしれません。
ただ人によってはライヴパフォーマンスの参考、
またギタリストであれば運指の参考にするため、
動画撮影したいというケースもあるとは思いますし、
今だと撮影した写真や動画が何年かして、
「○年前の出来事」といった感じで表示されるため、
過去の思い出を確認するきっかけにもなるかと思います。
後は少しでもステージが見えるように・・・と思ってしまうと、
自分の頭より上にスマホを掲げてしまうことも。
そしてスマホに限ったことではないのですが、
前の人の頭が邪魔でステージが見えないのは仕方が無いとして
スマホが邪魔で見えないのはムカつきますよね。
このあたりは自分の頭や肩までの高さならスマホ撮影OKなど、
(後ろに人がいなければ制限無し)
会場側で明確なアナウンスは欲しいですね。
THOUSAND EYESのドラマーYU-TOさんがX(旧TWITTER)で
「撮影OKでも一斉にスマホのカメラをステージに向けてるライブは少し抵抗がある」と話されていました。
これについて演奏する側としてスマホが一斉にステージを向いているのはどう見えているのか聞いたところ、
「スマホ壊れるくらい熱狂するか、録るの忘れるくらい大合唱をして欲しい」とのことでした。
コロナ禍もありそれができにくい状況でしたのでなおさらですね。
確かに多くの人がスマホを掲げているのは結構異様に見えて、
フェスでのスクリーンにその姿が映ったときや、
海外フェスでの投稿画像でスマホ撮影の動画の中に、
スマホを掲げている姿がたくさん見受けられるのは少し怖さも感じます。
全員がスマホ撮影している姿を客観的に見ると不気味さがあるんですよね。
またアーティスト側でも撮影に対して対策を行っている場合があります。
日本以外ではライヴ中の撮影が自由かというとそうでもなく、
例えばGHOST(ゴースト)のライヴでは
2023年の最終2公演はスマホならびにスマートウォッチの使用が禁止。
ライヴ中は専用のポーチにいれられロックがかかり、
ライヴが終わりロックがとけるまでは使用不可となります。
GHOST以外でもボブ・ディランの日本公演がこの方式でスマホ禁止とし話題となりました。
ボブ・ディラン自身スマホ撮影されるのをかなり嫌っており、
撮影されたことでステージから降りてしまったことも。
物理的にスマホを使えなくすることで、
緊急連絡などに対応できなくなるのが難点ですが、
ライヴへの没入と考えると非常に面白いアイデアです。
また撮影を抑制する意味も込めて、
配信を行う場合もあります。
これなら1〜2週間と期間限定ではありますが、
ライヴを心の底から楽しんで後からじっくり見返すことも出来るので言い試みなのですが、
配信するにしても複数のカメラを含めた専用機器にスタッフが必須で、
都会では配信できるようライヴハウスで機器やスタッフを用意しているケースもありますが、
僕の住む富山ですと配信環境のあるライヴハウスは少なく、
状況によっては難しかったりします。
また実際のチケットと配信チケットを個別に購入しなければいけないケースもあるので、
ライヴに来た人は無料もしくは安価で配信も見られるサービスがあると、
どちらも見た意味としては助かりますね。
METALLICAなんかは自身が参加したライヴのMP3音源を無料ダウンロード出来るサービスもありますし、
ロンドン企業Covertはライヴの撮影を禁止する代わりに、
後日当日の映像を無料ダウンロードできる仕組みを作っています。
これだけスマホが普及しているため、
半分諦めもあるのか海外ではライヴ中の撮影が許容されているイメージですが、
実際にはそれをよしとしない声も出てきています。
またライヴ中の撮影方法も一つではなく、
じっくりスマホを構えて撮影する方法から、
スマホは片手で構えつつも、
一緒になって声を出して飛び跳ねて、拳も振り上げてと、
体感しながら撮影する方法もあります。
僕なんかは知り合いのライヴを撮影する機会が多いので、
盛り上がりながら撮影している感じです。
これならアーティスト側としても抵抗は少ないかもしれないですね。
個人的には基本は撮影禁止だけれど一部だけ撮影可能な事をアーティスト側から事前アナウンスしてもらい、
その際も撮影ルールは厳格化。
(撮影はスマホのみに限る、
撮影可能なタイミングでも、スマホはある一定の高さまでにする、
ルールを破った場合は即退場など)
ライヴを見に行った人は配信動画を無料または格安でダウンロード、
もしくはストリーミング可能になればよいとは考えています。
もちろん全てのアーティストがこうして欲しいとかではなく、
そのアーティストの考えが重要ですので、
撮影OKでしたらルールやモラルを守りながら撮影し、SNSに投稿することで、
アーティストのプロモーションにしっかり協力、
撮影不可の場合は絶対に撮影は行わず、
その目に焼き付け体で感じるようにしていきたいですね。
いいライヴが拡散されてアーティストの評価が上がっていくのもいいですし、
SNSに動画は上がらないけどその凄さが文字を通して、
熱く伝わっていくのもよいと思います。
今回の内容ですがライヴ中に全部撮影禁止しろとか、撮影OKなら好きに撮らせろといった内容ではありませんので、
建設的にライヴ中の撮影をどうするか考えていく、
きっかけになればと思います。
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