2024/09/062025年に活動休止！ブラジルの至宝、ANGRA（アングラ）を振り返ります！
今から20年前の今日、2004年9月6日リリース、
ブラジルを代表するメタルバンド、
ANGRA（アングラ）屈指の名盤、
Temple of Shadows「テンプル・オブ・シャドウズ」がリリースされました！
このアルバムが20年前とは驚きですね！
ANGRA / SPREAD YOUR FIRE
しかしながらさらに驚きのニュースがあり、
ANGRAが活動休止を発表しました。
このTemple of Shadows20周年記念のツアーを今年12月から来年3月まで行い、
その後はバンドは活動休止し充電期間に、
各メンバーは個人の仕事やプロジェクトに専念するとのことです。
ANGRAといえばブラジルを代表するだけでなく、
メロディックパワーメタルを代表するバンド。
特にラテン音楽など母国音楽も取り込んだ南米産のメロディックパワーメタルとして、
先駆者的な存在でした。
そこで今回は偉大なバンドANGRAについて振り返ってみます！
ANGRAは1991年11月、元VIPER（ヴァイパー）のヴォーカルAndre Matos「アンドレ・マトス」と
ギターのRafael Bittencourt「ラファエル・ビッテンコート」を中心に結成。
デビューアルバムのAngels Cry「エンジェルズ・クライ」は1993年11月3日にリリースされ、
荘厳でクラシカルな1曲目のUnfinished Allegro「アンフィニシュド・アレグロ」から、
切れ味鋭く疾走する最高最強のメタル・チューン、Carry On「キャリー・オン」のつながりに、
誰もが感動しました！
ANGRA / CARRY ON
アンドレ・マトスの鋭いハイトーンも素晴らしく、
ANGRAといえばこの曲を浮かべる方も多いですね！
日本でも17位を記録するなどメタル系としてはかなりヒットしています！
余談ですが僕の応援するサッカー・チーム「カターレ富山」では、
ブラジル選手が活躍している&チームDJの方がメタル好きということもあってか、
ハーフタイム開けにはUnfinished Allegro、Carry Onが流れます！
（ANGRAが流れているのを知っているのは流石に少数かと思いますが）
その後1996年に2ndアルバム、ブラジルの民族音楽を取り入れたHoly Land「ホーリーランド」をリリース、
1997年には初来日を成功させ、
ヘヴィサウンドへとシフトした3rdアルバムのFireworks「ファイアワークス」を1998年リリースするも、
バンドの顔でもあったアンドレ・マトスがツアー後に脱退。
新たなヴォーカルEdu Falaschi「エドゥ・ファラスキ」が加入し、
4thアルバムRebirth「リバース」を2001年にリリース。
緊張感のあるインストIn Excelsis「イン・エクセルシス」から、
Carry Onと双璧をなすほどのメロディアスな疾走チューン、
Nova Era「ノヴァ・エラ」を産みだし、
タイトル通りの再生を遂げることとなりました！
ANGRA / Nova Era
さらに2004年にはTemple of Shadows「テンプル・オブ・シャドウズ」をリリース！
11世紀ヨーロッパの十字軍、戦士シャドウハンターの旅を描いたコンセプト・アルバムで、
超名曲Spread Your Fireを始めメロディアスで美しく、ドラマチックな楽曲がそろい、
バンドの最高傑作とも言える名盤を作り上げました！
GAMMA RAYのKAI HANSEN「カイ・ハンセン」、
BLIND GUARDIANのHansi Kürsch「ハンズィ・キアシュ」らもゲスト参加するなど、
内容としても非常に豪華でした！
2006年にはAurora Consurgens「オーロラ・コンサルジェンス」をリリース、
同年のLOUD PARK出演、2007年にはBLIND GUARDIANとのダブルヘッドライナー公演を行うなど精力的でしたが、
この頃からエドゥは逆流性食道炎に悩まされており（この時は原因がわからなかったとのこと）、
さらにはハイトーンやツアーでの喉の酷使により、
ハイトーンを出すことが困難となり2012年に脱退。
その後はRHAPSODY OF FIRE（ラプソディー・オブ・ファイア ）の、
Fabio Lione「ファビオ・リオーネ」をゲストヴォーカルに迎え（2013年に正式加入し2016年にはANGRA専任に）、
活動を続けていましたがバンドの中心ギタリスト、
Kiko Loureiro「キコ・ルーレイロ」が2015年にMEGADETH（メガデス）のレコーディングに参加。
この頃は掛け持ちでどちらのバンドもやるのかと思われていましたが、
2018年にはANGRAのメンバーではないことがインタビューにて明かされ、
Marcelo Barbosa「マルセロ・バルボーザ 」が新たなギタリストとして加入しました。
その後は4年ほどのスパンで新作をリリースし、
現時点での最新作は2023年のCycles of Pain「サイクルズ・オブ・ペイン」となっています。
インスト曲Cyclus Doloris「サイクルス・ドロリス」から、
疾走するRide Into The Storm「ライド・イントゥ・ザ・ストーム」と定番の流れは健在で、
メロパワ、メロスピな曲だけでなく、
ラテンテイストの曲、重厚なミドルチューン、バラードなど、
ヴァリエーションも豊かで
さらには日本盤ボーナストラックTears Of Blood [Speed Version]には、
元ANGRAのキコ・ルーレイロがゲスト参加するなど聴き応えも抜群で、
最新作でもクオリティの高い作品をリリースしていただけに残念な限り。
ANGRA - Ride Into The Storm
充電期間のための休止ですので、
その前の来日公演を期待しつつ、
今後復活した際はより素晴らしいサウンドを届けてくれるよう期待しましょう！
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