2024年5月7，8日のGAMMA RAY（ガンマ・レイ）来日公演、
ビッグニュースが飛び込んできました！
バンドの初代ヴォーカルとして活躍した、
Ralf Scheepers「ラルフ・シーパース」がゲスト参加決定です！
GAMMA RAYはHELLOWEEN（ハロウィン）を脱退したKAI HENASEN「カイ・ハンセン」が、
ジャーマンメタルバンドTYRAN' PACE（タイラン・ペイス）のヴォーカル、
ラルフ・シーパースを迎え入れ1989年に結成。
翌1990年にはデビュー･アルバム、
Heading for Tomorrow「ヘディング・フォー・トゥモロウ」をリリース。
HELLOWEENらしい疾走曲からポップな楽曲、QUEENぽさもある感動的なバラード、
15分近い大作などバラエティにも富み、
バンドの最高傑作ともされる名盤です！
Gamma Ray 'Tribute To The Past (Live)' 1994 (Restored Video)
Heading for Tomorrow (Remastered)
楽曲も素晴らしいですが最大の売りは
「ドイツのロブ・ハルフォード」と称されるほどの、
ラルフの凄まじいヴォーカル！
メタリックな超人的超絶スクリームは本家以上とも言えるほどで、
メタルヴォーカリストの理想とも言えるものでした。
1990年に「Headache For Tomorrow Tour ’90」で初来日。
1990年11月6日の神奈川県民ホールでの初公演から大盛況で、
初来日を見に行った方も多いのではないでしょうか？
その後は1991年にSigh No More「サイ・ノー・モア」
1993年にInsanity and Genius「インサニティー・アンド・ジーニアス」と、
コンスタントにアルバムをリリースしていましたが事件が発生。
そのプロジェクトが問題で、
JUDAS PRIEST（ジューダス・プリースト）からヴォーカルの
Rob Halford「ロブ・ハルフォード」が脱退。
これに伴いJUDAS PRIESTは新ヴォーカルを募集。
「ドイツのロブ・ハルフォード」と称されるラルフはもちろんオーディションに参加し、
その圧倒的な歌唱力で最終候補にまで残り、
JUDAS PRIESTのギタリスト、K.K.ダウニングも後年の自伝で、
「間違いなくその可能性はあった」と語っていますが、
最終的に選ばれたのはTim 'Ripper' Owens「ティム・リッパー・オーウェンズ」でした。
ラルフが選ばれなかった理由として、
言語的な問題、ドイツなまりがあったともされています。
この件もあってカイとラルフ信頼関係は薄れ、
1994年11月にカイはラルフを解雇。
他にもカイの住んでいたハンブルクから
ラルフの住んでいた地域までは700kmほどあり、
リハーサルやレコーディングもあまりできなかったとのこと。
ですが仕事のためラルフはハンブルクに引っ越すことは難しかったことも理由のようです。
ただこういった経緯もあってGAMMA RAYの最高傑作、
Land of the Free「ランド・オブ・ザ・フリー」も産まれたのですが･･･。
Land of the Free (Remastered)
そしてGAMMA RAY、JUDAS PRIESTどちらにも所属できず、
ラルフはフリーになってしまいます。
この時点でラルフは引退も考えていたようでしたが、
それを救ったのはSINNER（シナー）のベーシスト、Mat Sinner「マット・シナー」と、
ギタリストのTom Naumann「トム・ナウマン」でした。
彼らの説得によりラルフは音楽の道に復帰、
1997年にはPRIMAL FEAR（プライマル・フィア）を結成。
1997年12月17日にはセルフタイトルのPRIMAL FEAR「プライマル・フィア」で
全世界に先駆けて日本でデビュー･アルバムをリリース。
翌年1998年2月2日に全世界でリリースされ、
日本や本国ドイツ、ヨーロッパを中心にその正統派サウンドが人気に！
荘厳なイントロ「Primal Fear」から流れるような硬質リフ、
そしてラルフの超絶が炸裂する「Chainbreaker」を聴けば一発で虜となるでしょう！
PRIMAL FEAR - Chainbreaker [Remastered]
1999年の2ndアルバム、Jaws Of Death「ジョーズ・オブ・デス」からは、
バンドとしての活動を本格化させ、
同年に来日公演も実施。
2000年に日本先行リリースのNuclear Fire「ニュークリア・ファイア」で更なる躍進を遂げ、
そして2004年の5thアルバム、Devil's Ground「デヴィルズ・グラウンド」では、
ヘヴィメタルアンセム「Metal Is Forever」を収録し、
（うちの店名はもちろんこれから取っています！）
これによってドイツ、パワーメタルの代表的なバンドへと駆け上ります。
Primal Fear - "Metal Is Forever" Live (Official)
このアルバムの後も定期的にアルバムをリリースし、
（メンバーチェンジは色々ありましたが）
2024年1月の来日公演も大盛況！
（行きたかった･･･）
切れ味抜群の重厚リフで疾走、
美しく哀愁のツインリードの超正統派と言えるメタリックなサウンドはもちろん、
バンドの最大の売りはラルフの超絶ハイトーン＆スクリーミング！
GAMMA RAY以上に自身に会ったバンドにラルフは巡り会えたと言っていいでしょう！
PRIMAL FEAR以外でも2011年にソロアルバム「SCHEEPERS」をリリース。
JUDAS PRIEST直系のサウンドですが、
ゲストとしてPRIMAL FEAR関連はもちろん、
GAMMA RAYのカイ・ハンセン、
ロブ・ハルフォードの後任としてしのぎを削った、
ティム・リッパー・オーウェンズがゲスト参加しているのが興味深いですね。
2020年8月にはGAMMA RAYのISS Dome公演（コロナ禍につき無観客で配信でのライヴ）に、
ラルフは参加していました。
（ライヴ作品「30 YEARS LIVE ANNIVERSARY」に収録）
Gamma Ray 'Lust For Life' feat. Ralf Scheepers from the Album '30 Years Live Anniversary'
Gamma Ray 'Heading For Tomorrow' ft. Ralf Scheepers from the album '30 Years Live Anniversary'
Gamma Ray 'Send Me A Sign' feat. Ralf Scheepers from the album '30 Years Live Anniversary'
Gamma Ray 'Land Of The Free' - Official Live Video from the Album '30 Years Live Anniversary'
ラルフがGAMMA RAYとして来日したのは
1990年の「Headache For Tomorrow Tour ’90」、
1992年1月からのSigh No More Tour、
1994年4月からのTribute to Japan'94。
1994年4月4日の渋谷ON AIR公演が現時点では最後でした。
約30年ぶりとなるGAMMA RAYでのラルフの勇姿･･･。
伝説のライヴとなることは間違いありません！
ちなみにヴォーカリストとして著名なラルフですが、
ドイツのシュトゥットガルトにあるバルトマンスヴァイラーで、
RS Vocal Worksという音楽作成スタジオを創業し、
歌唱やスタジオでの録音、処理技術の指導も行っているようです！
