最近はCDに取って代わった存在のサブスク音楽配信。
CDは買うけれどもサブスクも使っている、
またはサブスクで曲を聴いて、
気に入ればCDも購入すると言った使い方をされる方も、
多いのではないかと思います。
僕も最近はメタルDJをするようになったため、
どの音源を流すか作業する際は、
サブスクのSPOTIFYを使用しています。
また仕事をする際のBGMとして流していることも多く、
仕様として関連曲が流れることもあるのですが、
その時自分が聴いたことのない、知らない曲で、
めっちゃいい曲に遭遇すると本当嬉しいですね!
ただサブスクについては問題があるのも事実で、
いつの間にか曲が配信終了になっているケースがあります。
以前DJを頼まれた際にPRIMAL FEARのMETAL IS FOREVERも選曲しようと思ったら、
探しても検索結果に出てこず。
配信が終了したか日本では配信が現時点でされていない可能性があるようです。
サブスク音楽配信だとなんらかの理由で突如聞けなくなる可能性、
メタルではないですが最近でも安室奈美恵さんの楽曲が突如停止となり話題となっていました。
これ自体はまぁ仕方がない面がありますが、
一番気になるのがアーティストへの還元。
数年前からも殆ど還元されないとアーティストから嘆きの声がありましたが、
最近でもパロディ音楽家として知られるアル・ヤンコビックが、
(Brian Posehnのコメディ・メタル・アルバム、Grandpa Metalに参加)
Spotifyで8000万回以上ストリーミングされたものの、
12ドル、日本円で1,700〜1,800円ほど。
レストランでおいしいサンドイッチを食べるのに十分な金額だと、
皮肉りました。
8000万回以上で2,000円にも満たない・・・。
色々条件はあるのかと思いますが、
これは衝撃的ですね・・・。
収益計算の仕様上、上位の1%以下、
ビルボードに毎回ランクインするような、
超有名アーティストくらいにしかまともな金額が入らない状況で、
1再生0.4円〜1円ほどとされています。
HR/HM系ですとMETALLICA、GUNS N' ROSES、BON JOVIなど、
SPOTIFYの再生回数が多いもので10億を超えていないと難しそうです。
レコードはかろうじて売れていますが、
CDは売れない時代、Tシャツなどのマーチャンダイスで稼がないと行けない時代、
アーティストとしては音源で大半を稼ぐというのが、
一番自然な感じはしますが・・・。
そんな中KAMELOT(キャメロット)のドラマー、Alex Landenburg「アレックス・ランデンバーグ」と
MENTALIST(メンタリスト)のギタリスト、Peter Moog「ピーター・モーグ」が、
「ROKK」という新しいストリーミングサービスを立ち上げました!
立ち上げた人物からも分るとおり、
HR/HMに特化したストリーミング・サービスで、
今までの問題であったアーティストへの還元が、
公平に行われるとのことです!
さらにアーティストを直接サポートできる機能もあるとのこと!
従来のサブスクでは便利ではありつつも、
アーティストへの還元が少ないためどこかモヤモヤ・・・ではありましたが、
「ROKK」であれば正統な報酬を受け取ることができますので、
安心して加入することができるかと思います。
HR/HMファンは今でもCDもしくはレコードなど、
フィジカル購入でアーティストを支えていますが、
フィジカルは場所をとるのも事実。
他にもTシャツなんかも場所をとりますし、
HR/HM関連のアイテムだけでも保管場所はいくつあっても足りません。
CDやTシャツを売ったりしてなかなか処分することが出来ない方も多いため、
フィジカルと正統な報酬が支払われるサブスクを併用。
これが新しいスタンダードとなっていくのかもしれません。
他にはアルバムや現在、過去のメンバー、機材といった、
HR/HMの知識が掲載された「ROKKPEDIA」といった機能、
音質についても「HIGH QUALITY AUDIO」を搭載とのこと。
知らないバンドについて、または昔好きだったバンドがいまどうなっているなど、
知識は求めたくなりますし、
HR/HMの性質上、音の良さは重要ですよね!
現時点では2024年1月にIOS/Android/Web版がヨーロッパで登場し、
その後はアメリカ、南米、日本、オーストラリアでも登場するとのこと。
アジアで一括りにされているのではなく、
「日本」単独での記載ですので、
以下に日本が重要なマーケットであるかということですね!
気になる料金は月10.99ユーロ。
2023年12月の時点で1,800円ほどと若干高く感じるかも知れませんが、
HR/HM専門のサブスクサービスですので妥当かなとは思います。
懸念としては一体どれだけのアーティスト、アルバム、曲が収録されるのかですね。
HR/HMといってもそのジャンルは多岐にわたり、
正統派からスラッシュ、メロパワ、デス、ブラック、
ラップメタルにオルタナメタル、Djentなどがあります。
日本ですとアニメとメタルを融合させたANIMETALを始め、
ゲーム音楽を大幅にメタルアレンジしたバンドもあり、
他にもマニアックなアーティストは収録されるのか気になるところです。
アーティストへの還元はしっかりされても、
肝心の曲やアーティストが少なければあまり普及しないなんて事も考えられるので、
できるだけたくさんのHR/HM曲を堪能出来るサービスとなってほしいものです。
そしてHR/HMに限らずアーティストへの還元がしっかりしたサブスクが、
今後のスタンダードとなっていってほしいですね。