
10/13(月・祝)の開催が発表されたLOUD PARK 25、
ヘッドライナーがPARKWAY DRIVE(パークウェイ・ドライヴ)ということで、
様々な意見が出ています!
直訳すると「公園道路を運転」というなんとも爽やかなバンド名ではありますが、
いったいどんなバンドなのでしょうか?
PARKWAY DRIVEは2003年オーストラリアの、
ニューサウスウェールズ州バイロン・ベイにて結成されたメタルコアバンド。
オーストラリアというと、
AC/DCを始め、Airbourne、Wolfmother、
HR/HMから少し離れるとJetなどのバンドが有名で、
メタルというよりはハードロック系のバンドが有名ですね。
PARKWAY DRIVEと言うバンド名は彼らが練習やライヴ会場として使用していた、
「Parkway House」の通りからとられており、
メンバーはヴォーカルのウィンストン・マッコール、
リード・ギターのジェフ・リン、
リズム・ギターのルーク・ピッグ・キルパトリック、
ドラムのベン・ゴードンは結成から変わらず、
ベースはブレット・ヴァーステグからショーン・キャッシュ、
そして2006年からはジア・オコナーになったくらいで、
不動のメンバーでの編成となっています。
I Killed the Prom QueenとのスプリットEP、
「Split CD」を2003年5月にリリースし、
2004年にはEP「Don't Close Your Eyes」をリリース。
1曲目の「...」では映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の1シーン、
地底湖の底で弐号機に乗りながらアスカが「死ぬのは嫌」と連呼する箇所が使用されています。
ただ日本語ではなく英語でのサンプリングのようです。
エヴァンゲリオン、または日本のアニメのファンなのでしょうか?
Parkway Drive - "..."
Parkway Drive - "Smoke 'Em If Ya Got 'Em"
そこからゴリゴリのメタルコアSmoke 'Em If Ya Got 'Emに流れていくのもかっこいい!
その後はオーストラリア・ツアーを行った、
Shadows Fall、Chimaira、Hatebreed、Alexisonfireの前座を務めるほど、
国内で存在感を増していきます。
2005年9月12日はファースト・アルバムKilling with a Smileをリリース、
なんと2週間でレコーディングされました!
Guns for Show, Knives for a Proではダイハード2の引用で、
ブルース・ウィリスの「yippee Ki-yay」のセリフ、
Mutinyではパイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たちのジャック・スパロウの名言、
「The deepest circle of hell is reserved for betrayers and mutineers.」が引用されています。
Parkway Drive - "Guns For Show, Knives For A Pro"
Parkway Drive - "Mutiny"
暴虐かつメロディアスなサウンドとこういったドラマ性がバッチリハマっており、
メロデス、デスコア、ハードコアの要素も感じられ、
1stながら将来性も感じさせてくれ、
オーストラリアの国内チャートでも39位を記録します。
2007年には初来日!
ハードコア・フェス「MAGMA 2007」に伴う来日で、
5/31の新宿アシベ・ホール、SICK OF IT ALLらとの公演が、
6/2には横浜文化体育館でMAGMAフェスに出演。
初来日を幸運にも見た方はその成長に驚いているのではないでしょうか?
またバンドを招聘したMAGMAのセンスも素晴らしいですね。
2007年10月には2ndアルバムHorizonsをリリースし、
スタンダードなメタルコアサンドで
オーストラリアのチャートで6位を獲得。
このあたりから本格的に名のあるバンドとなってきました!
2008年1月末から再来日も果たします!
2010年6月リリースの3rdアルバムDeep Blueでは、
評論家の間で賛否の分かれた前作、前々作までと異なり、
よりダイナミックになった作風で、
太陽降り注ぐ海辺での演奏、
中盤からはサーフィンなどマリンスポーツをしながら歌い演奏する、
PVとのギャップが最高なヘヴィ・チューン「Karma」、
ヘドバン必須、ギター・リフで切り刻みまくる「Sleepwalker」の名曲も生まれます。
Parkway Drive - "Karma"
Parkway Drive - "Sleepwalker"
2012年10月リリースの4thアルバムAtlasでは、
LOUD PARKでもシンガロング確実の「Wild Eyes」、
哀愁とブレイクダウンが素晴らしい「Dark Days」など名曲も多く、
初めての方は3rd、4thあたりから手を出してみるのがよいのではないでしょうか?
Parkway Drive - "Wild Eyes"
Parkway Drive - "Dark Days"
2015年9月リリースの5thアルバム「Ire」からは、
メタルコアから脱却をめざし、
念仏のようなイントロ、どこか和の雰囲気と浮遊感漂う「Crushed」、
一緒に歌いたくなるキャッチーさの「Vice Grip」など、
実験的な曲も増えてきます。
Parkway Drive - "Crushed"
Parkway Drive - "Vice Grip"
2018年5月リリースの6thアルバム「Reverence」では、
クリーンヴォーカル、ラップを導入した「Shadow Boxing」など新境地を見せ、
2022年9月リリースの7thアルバム「Darker Still」では、
クリーンヴォーカルのみで歌い上げ、
メロディアスな泣きのギターとストリングスが美しい「Darker Still」など、
さらにサウンドがスケールアップしています。
Parkway Drive - "Shadow Boxing"
Parkway Drive - "Darker Still"
便宜上はメタルコア・バンドではありますが、
5th以降は特に正統派メタルの影響をうかがい知ることが出来、
一緒に歌える曲もドンドン多くなってきています。
特に大きな会場でシンガロングするのにピッタリな曲が多いですので、
所謂80〜90年代の大物ヘッドライナーからの脱却を模索するLOUD PARKにとっては、
ピッタリなのではないでしょうか?
他のラインナップも気になりますし、
今年のLOUD PARKはいったいどうなるか楽しみですね!
また当日の宿ですがすでに予約済みですので、
ぜひ当日現地でお目にかかるのを楽しみにしております!
著・METAL IS FOREVER店長 本間(2025/04/04)
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