世界最高のメタルバンドの一つIRON MAIDEN（アイアン・メイデン）。
そのIRON MAIDENが2016年ワールド・ツアーで使用したジャンボジェット機、
ED FORCE ONE「エド・フォース・ワン」が
最後のフライトを終えて空港に着陸。
引退することとなりました。
ボーイング747をIRON MAIDENカラーにしたED FORCE ONEですが、
2015年9月4日リリースのアルバム、
The Book of Souls「魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜」のロゴ、
IRON MAIDENロゴが機体に、
尾翼部分には部族風のエディがデザインされた、
IRON MAIDENファンはもちろん、
メタルに興味が無い人でも気になってしまうものとなっています。
その後はチャーター便となり、
IRON MAIDENペイントもなくなってしまいましたが、
長きにわたって活躍を続けていました。
これ以前にも2008年にはボーイング757に、
POWERSLAVE 「パワースレイヴ」のミイラ男エディをデザインしたものを使用されており、
2008年のSomewhere back in Time「サムホエア・バック・イン・タイム」の
ドキュメンタリー・フィルム、
Flight 666「フライト666」ではその様子が映し出され、
アートワークにもメイデン仕様のボーイング757が出ています。
このジャンボジェット機を運転するのが誰あろう、
ヴォーカルのBruce Dickinson「ブルース・ディッキンソン」。
多彩な才能を持つブルースですが、
その中でもトップクラスに凄い才能で、
ブルースは1990年代に旅客機のパイロットの資格を取得、
自ら運転するジャンボジェット機ED FORCE ONEで
日本、ブラジル、カナダなどといった国を訪れました。
2016年の来日の際ももちろんED FORCE ONEで、
「ヴォーカリストが自分でジャンボジェット機を運転し、
ライヴのために来日した！」なんて
漫画や映画の中でしかなさそうな出来事をやってのけるのは
流石ブルースだと感心してしまいます。
そんなブルースですがツアーの運転だけではなく、
2006年に起きたレバノン侵攻の際、
英国人約200名を航空機に乗せて脱出させたり、
2008年には英国空軍のパイロットを
アフガニスタンからイギリスに帰還させるなどのミッションも行うなど、
バンドのヴォーカリスト以外の超人的なエピソードも残っています。
そんな超人ブルースですが、
残念ながらもう飛行機の操縦はしないとコメントしています。
航空会社のパイロットは65歳で引退のため、
現在63歳のブルースは年齢を理由に、
運転はしないようですが、
やはり来日するときはブルースの運転で日本に着陸、
その勇姿を見たかったものです！
もし2020年の来日が中止になっていなければ･･･
と思うと本当に悔しいですね。
ブルースの運転するジャンボジェット機でなくても、
早く日本でその勇姿を見せてもらいたいものです！
