アーティストが作品を出すのに重要なのがレコード・レーベル。
規模が小さい、HR/HMに力を入れていないレーベルなんかだと、
せっかくいい作品を作り上げても、
メタルヘッズまで届かないといったケースもあります。
そんなレコード・レーベルですが、
HR/HMの世界ですとアメリカのROADRUNNER RECORDS「ロードランナー・レコード」、
ドイツのCENTURY MEDIA RECORDS「センチュリー・メディア・レコード」
オーストリアのNAPALM RECORDS「ナパーム・レコード」などがありますが、
やはり一番有名なのはドイツのNUCLEAR BLAST「ニュークリア・ブラスト」ですね!
1987年、マーカス・シュタイガーによって設立され、
当初はハードコアパンク中心だったものが、
デスメタル、メロディックデスメタル、
1990年代の後半からはメタル全般を取り扱いようになり、
HR/HM系のレーベルとしては最大手となりました。
今ではSLAYER、ANTHIRAX、BEHEMOTH、BLIND GUARDIAN、
NIGHTWISH、SABATON、OVERKILLなど、
メタル界の大物らが所属しています。
しかしそんなNUCLEAR BLASTに異変が。
設立者であるMarkus Staiger「マーカス・シュタイガー」が、
元NUCLEAR BLASTのFlorian Milz、Markus Wosgienらと共に
新たにレーベルを立ち上げ、
そのレーベル名がなんとATOMIC FIRE RECORDS!
NUCLEARもATOMICも共に「核」を意味しているので、
名前を意識しているのは間違いないです。
すでにMICHAEL SCHENKER GROUP(マイケル・シェンカー・グループ)、
HELLOWEEN(ハロウィン)、SONATA ARCTICA(ソナタ・アークティカ)、
AMORPHIS(アモルフィス)、OPETH(オーペス)、
PRIMAL FEAR(プライマル・フィア)、MESHUGGA(メシュガー)など、
そうそうたるバンドが在籍しています。
そして期待のパワーメタルバンド、
アイスランド出身のPOWER PALADIN「パワー・パラディン」も
ATOMIC FIREよりデビューします。
なぜマーカス・シュタイガーは新たにATOMIC FIREを立ち上げたのか?
今やHR/HM界でもデジタルの波が押し寄せてきており、
正直サブスクは非常に便利です。
しかしサブスクはバンドにあまりお金が入らないという話を以前した通り、
ライヴやCD、アナログ、Tシャツなどのグッズがバンドの収入源となります。
ATOMIC FIREとしては2022年春、
ドイツに新しいレコードショップをオープンし、
メタルファンの交流の場にしたいようです。
デジタルが全盛とする中、
フィジカル、CDやTシャツなど実際にあるものを
重視する考え方ですね。
実際メタルファンはフィジカルを重視する傾向が強く、
SNSでも大量のCDラックを公開しているのを見ると、
それだけでもワクワクしますね。
また僕は最近ではアナログ・レコードを集めていますが、
サウンドもCD、デジタルとは違った独特の暖かみがありますし、
(実際アナログは世界的に売上が良いようです)
アートワークも細部まで堪能できます。
世間一般的にはフィジカルよりもデジタル、つまり効率重視ではありますが、
メタルヘッズはCDまたはTシャツなどのグッズを購入し、
集め続けていく傾向は高いです。
フィジカルを重視すれば満足度も高く、
それでいてバンド側にも利益が入り易く、
そうなれば今後の活動もしやすくなり、
よりよい作品をこれからも体験できる・・・。
ATOMIC FIREが目指しているのは
ファンもバンドも満足出来る世界・・・。
おそらくこういうことだと思われますので、
ATOMIC FIREのこれからに期待です!
そのATOMIC FIREウェブサイトはコチラです!