人間椅子の新作「苦楽」がリリースされました!
バンド名の由来となった「人間椅子」が発表された雑誌、
「苦楽」からのアルバム・タイトルが付けられています。
なんと13曲入りで1時間を超える収録曲、
さすがに長過ぎでは・・・と思いましたが、
そんなことを感じさせない内容でした!
先行配信された1曲目の「杜子春」は幻想的なイントロに導かれ、
正に人間椅子なBLACK SABBATH直系の、
重いリフへと流れています。
芥川龍之介氏による杜子春をテーマとした曲で、
読書感想文のため読んだという方も多いと思います。
その内容そのままにダークでおどろおどろしい世界観を表現し、
中盤のギターソロでは狂ったようなギターソロを堪能でき、
終盤では希望を表現したのかメジャーコードで終わらせる曲展開と、
複雑ながらも聴きやすいハードロックのお手本のような曲!
5曲目の「人間ロボット」では、
人間椅子らしい不思議な世界観に、
「ギイギイギイ」の歌詞、メロディが印象に残ります。
昭和的といいますか、昭和の時代にイメージされていたロボットが思い浮かび、
キャッチーなのにダーク、
ダークなのにキャッチーな不思議な魅力が溢れています。
ハードに疾走する「疾れGT」はストレートな1曲。
歌詞も含めてライダーならば思わずガッツポーズ名1曲です。
サビの「GT!」が印象的ですが、
ギター&ヴォーカルである和嶋慎治さんの愛車が、
GT380だからのようです。
それもあってかバイク販売を行っている「レッドバロン」社さんが、
人間椅子の苦楽をtwitterで取り上げていました。
最後を飾る13曲目の「夜明け前」。
7分を超える大曲で、
人間椅子らしい重厚でダークさが垣間見える曲ですが、
「明けない闇夜はない 冷めない悪夢はない」と希望を感じさせる歌詞で、
現在のコロナ禍と相まって心にぐっときます。
そして1曲目の「杜子春」と上手く繋がる構成で、
長さを感じさせず何周でもリピートできる恐ろしいアルバムを、
またも作り上げてしまいました!
紹介した曲以外もクオリティが高く、
きっと気に入る曲が見つかるはずです!
2020年には初の海外ワンマンツアーを行い、
その勢いがアルバムにも現れているのでしょうか?
人間椅子というと難解なイメージはありますが、
これは本当にBLACK SABBATH直系の正統なハードロックとして、
海外でも注目されそうです。
そして面白いことに芸人の「猫ひろし」さんが、
「人間椅子先輩から
ニューアルバム『苦楽』と映画『人間椅子 バンド生活三十年』が届いた!」
とツイート。
同じくお笑い芸人「完熟フレッシュ」のお父さんの方も、
人間椅子の苦楽についてツイート。
胎教からメタル英才教育してたらしく、
(そのためなのか娘のレイラさんは、
音を聴いただけで人間椅子だとわかった模様)
実はメタラーだと知ってビックリです。
メイプル超合金の安藤なつさんも人間椅子ファンなので
芸人の中でも人気なんですよね。
あまり遠出も出来ないこのご時世ですので、
人間椅子の世界に足を踏み入れ、
唯一無二の世界観を堪能してみてはいかがでしょうか?