今まで「頭のいい人はメタルを聴いている」やメタルと脳科学の関わり、
メタルが健康にいいなど音楽の枠を飛び越えて、
HR/HMの良さを伝えてきましたが、
今回新たにHR/HMと意外なものの繋がりが書籍で発表されました!
6月9日、ロックの日に堂々発売された本の名は
「ROCKONOMICS 経済はロックに学べ!」
この本はアラン・B・クルーガー氏によるもので、
なんと2011〜2013年にはオバマ大統領の経済ブレーンを務めた人物です。
この本の鍵となるのはROCKONOMICS「ロッコノミクス」。
エコノミクス(経済学)とロックを会わせた造語で、
つまりはロックな経済学なわけですね。
アラン氏は音楽業界をたとえてアメリカ経済を語り、
これがオバマ大統領にも好評だったとのことです。
ロックと経済。
あまり関わりが無いようにも思えますが、
曲が出来たとして、そこに経済の仕組みがなければ、
僕たちはその曲を聴くことは出来ないですからね。
本文中には
「音楽業界は経済を観察するのにうってつけの観察場だ」と書かれていましたが、
確かに音楽業界はレコードからカセット、CD、そしてデジタルへと
次第に移り変わっていき、
その中でアーティストと消費者のみならず、
レコード会社、メディア、メーカーなどもそれに応じて変化していきました。
音楽は大きなビジネスであり、
スマートフォンの発達によって、
今まで以上に簡単に、たくさんの曲を聴くことができるようになりましたからね。
さてこの「ROCKONOMICS」コンセプトを見ただけでも面白そう!と思い、
早速購入して読んだところ・・・。
いきなり"ビートルズ"の名前が出てきたと思ったら、
マネジメントをしていると言うことで、
"メタリカ"の名前もすぐに出てきました。
さすがに誰もが知るビッグネームで、
HR/HMの枠を飛び越えているので当然ではありますが・・・。
他にもオジー・オズボーン、クイーン、ボン・ジョヴィ、
キッスにヴァン・ヘイレン、エアロスミス、ラッシュ、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、リンキン・パーク、
デフ・レパード、スコーピオンズ、
そしてマイケル・シェンカー・グループと、
経済の本とは思えないほどに
HR/HMのバンド達が出てきます!
アラン氏はこの本を書くにあたって、
ミュージシャン、音楽業界の経営者に、
かなりインタビューを行ったようです。
それこそ伝説的なバンドからデビュー仕立てのアーティスト、
AMAZON、Spotifyといった大企業から近所のレコードショップまで、
音楽業界のリアルが詰まっていることは間違いないです。
ページ数も480Pと読み応え抜群で、
僕もまだ最初の方しか読めていませんが、
数々のHR/HMバンドの登場とともに、
「バンドの組織論」、「ロックバンドのミクロ経済学」、
「レコード契約の埋没費用」、「グッズは本当に儲かるのか?」、
「ストリーミングはなぜ海賊盤を駆遂できたか?」など
気になるコンテンツがあって楽しみすぎです!
コロナ禍で音楽業界、
特にライヴ、フェスは大きなダメージを受けることとなりました。
すぐに立て直しというのは難しいとは思いますが、
この危機をチャンスに変えていくヒントがこの本にあるのかもしれません。