緊急事態宣言の解除、
休業要請の緩和などで、
新型コロナ前の生活に少しずつ近づいてきています。
そんな中で大阪府は6月から、
過去にクラスターが発生した
カラオケ店、スポーツジムなどでも全面解除となり、
「ライブハウス」もこれに含まれています。
といってもすぐに今までのライヴが出来るわけではなく、
大阪府独自のガイドラインが作成されています。
大阪府の資料を確認してみると･･･。
いわゆる3密（密閉、密集、密接）を回避
症状のある方の入場制限（体温チェックなど）
入り口、施設内の消毒といった今までも重要であった項目は当然のこと、
ライヴハウスは他にも具体的な措置がされており、
施設内の対応策として、
【原則着席】【客同士の距離を確保（2mを目安）】
または【透明なアクリル板や透明ビニールカーテンで遮蔽】
この辺りがライヴ開催のポイントとなっています。
その他として飲食を伴うライヴはテーブル間、
グループ間の距離を空けること。
会場入り口の行列も最低1mの間隔を空ける。
会場内はもちろん楽屋、控え室も常時換気となっています。
ポイントは着席＆距離を空けること。
現時点ではライヴが開催されたとしても、
今までのようにストレスを解消するように、
動き回ったり叫んだりして盛り上がることは不可能となっています。
さらに間隔を空ける必要があるため、
会場内に入ることが出来る人数も半分以下となってしまいます。
となると当然ライヴを開催しても利益は半分となってしまいます。
ならばチケットの値段を上げてしまえば、
本当に好きな人ならチケットが高くても買うしいいのでは！？
チケット代はもちろんですが、
ライヴハウスのドリンク代もあるため、
単純にチケットだけ値段を上げるのも難しそうです。
仮に客数を半分にし、
チケット代を倍にしても、
ドリンク代がそのままだと
お客さん半分ならドリンク売上も半分に。
ドリンクはライヴハウスの重要な収入源であるので、
これはライヴハウス側にとって大きな痛手です。
かといってドリンク代を倍にするというのもなかなか難しいです。
もともと500円、高いところでは1,000円ですので、
倍にしてしまうと飲むのに躊躇してしまう可能性も･･･。
CDが売れなくなってしまっている時代。
バンドとしての収入源はライヴ活動が主となっています。
ライヴはもちろんですがグッズ販売などですね。
グッズは利益率がいいとバンド側もコメントしているので、
もしライヴが開催され、
バンドのグッズがあれば、
いつもより多めに買うとバンドにとっての助けになります。
客数も半分になるとチケットの倍率も上がってしまい、
チケットがなかなかとれない可能性も出てきます。
そんな中で「電子チケット制ライブ配信」なども行われたりしています。
もちろん会場にいないため臨場感には大きく欠けますが、
その分自由に、例えばお酒を飲みながらでも、
好きなタイミングでトイレに行くことも出来ます。
（ライヴ会場だとトイレに行くタイミングも結構難しいです）
人によってはこれでも十分に楽しめるという人もいるでしょうし、
新たなライヴの形となっていくのかもしれません。
観客数を少なくするにしても、
金額を2〜3倍などではなく、
例えばKISSのVIPチケットのように、
40万円と超高額にし、
その分付加価値をかなり大きくして、
満足度を上げてライヴを行う。
こんなケースも増えていくのかもしれません。
METALLICAは海賊版対策のため、
ライヴ後にすぐ音源をリリース。
CDはもちろん、MP3で購入もできます。
行けないライヴの音源をすぐゲットできるのは、
ファンとしてとても嬉しいですよね。
さすがに音源そのままとはいかず、
各調整も必要なため、
全部のバンドが導入できるわけではないですが、
ビッグなバンドはこういうケースも増えていくかもしれません。
TROOPER ENTERTAINMENTの10周年企画、
Trooper 10th Anniversary Festivalが9月22日開催ですが、
場所は「日比谷野外大音楽堂」。
フェスなどでは野外の選択肢も増えていくかもしれません。
なんにせよ新型コロナの治療薬が出来ていない現在では、
ライヴ開催においては革新が求められます。
最初のうちは今までなかった新しい試みが多く、
「これで盛り上がるの？大丈夫なの？」といったことが、
たくさん出てくると思います。
おそらくは肯定的なことよりも、
否定的な意見が多くなると思いますが、
じゃあどうすれば改善できるのか、
前向きな意見がたくさん生まれ、
このような状況でもライヴを楽しめる状況になって欲しいですね。
