HR/HM界に多大な影響を与え、
今も活躍を続けるバンドMETALLICA。
そしてMETALLICAの初期メンバーであり、
今なお高い人気を誇るベーシストといえばクリフ・バートンです。
クリフは1982年にMETALLICAに加入し、
初期のMETALLICAのサウンドに大きく貢献。
RIDE THE LIGHTNINGやMASTER OF PUPPETSのサウンドは
1stアルバム、荒削りでKILL 'EM ALLのそれとは異なり、
叙情的でプログレッシヴ、
MASTER OF PUPPETS 1曲目のBATTERYは
もの悲しく美しいアコースティックギターから、
スラッシーな曲展開に、
2曲目のMASTER OF PUPPETSは
変拍子を盛り込み、突如として美しい旋律が現れるなど、
映画を思わせるようなドラマティックな曲展開で、
速い一辺倒のスラッシュ・メタルとはまた違ったサウンドが大きな特徴、
MASTER OF PUPPETS がHR/HM界を代表する名盤とされるのもうなずけます。
1986年、人気を不動のものにしつつあったMETALLICAですが、
ヨーロッパツアーでスウェーデンを訪れ、
そのツアーの移動中の9月27日早朝、
メンバーを乗せたツアーバスがスリップして横転。
窓から投げ出されたクリフは、
バスの下敷きとなり帰らぬ人となってしまいました。
享年24歳とあまりにも若すぎる死でした。
クリフはMETALLICAのサウンド作りに大きく貢献しただけではなく、
ツーフィンガーで繰り出されるテクニカルなベースプレイに、
バンドTシャツにベルボトムの組み合わせ、
テクニックやファッションにおいても大きく影響を与えた人物でした。
特にMISFITSのTシャツを着たクリフの姿に、
魅了された方も多いのではないでしょうか?
もしクリフが生きていればもう50歳を超えています。
2018年2月10日には56回目の誕生日を迎えるのですが、
クリフの故郷カリフォルニア州アラメダ郡にて、
この2018年2月10日が「クリフ・バートンの日"Cliff Burton Day"」に制定されました!
オンライン署名・請願サイトにて、
地元ファン達が署名を行ったことがきっかけで、
死後何十年たってからも行政を動かしたクリフ、
やはり偉大であると改めて感じます。
宣言書にはクリフの生涯や功績が書かれており、
ジェイムズ・ヘットフィールドもinstagramで喜びを表し、
クリフの父、レイ・バートンさんも、
クリフの日制定に大きく喜んでいたようです。
(レイさんは受け取っている印税を
地元の音楽教育のために奨学金として寄付しているようです)
今なお影響を与える偉大なベーシスト「クリフ・バートン」。
その影響力はメタル界とともにずっとずっと続いていくはずです。