ヘッドライナーはBEAST IN BLACK！
今年発売されたアルバムも大ヒットし、
楽曲の素晴らしさがかなり評価されているバンドですが、
一体どんなバンドなのでしょうか？
BEAST IN BLACKは
BATTLE BEASTに所属していたアントン・カバネンが結成したバンドで、
まずはBATTLE BEASTについて解説します。
BATTLE BEASTは2008年フィンランドにて結成。
「Wacken Open Air」の新人バンド・コンテスト、
「Wacken Metal Battle」にフィンランド代表として出場し優勝、
翌年の「Wacken Open Air」することに。
パワフルな正統派メタル・サウンドが心地よく、
日本でもLOUD PARKなどで来日し、
インパクトを存分に残してきました。
そしてBATTLE BEASTのリーダー兼ギタリスト、アントン・カバネンは、
曲作りでも重要なウェイトを占めていた人物で、
このアントンがいてこそのBATTLE BEASTでした.
アントンはBATTLE BEASTに無くてはならない人物でしたが、
2015年に衝撃的なニュースが。
アントンがBATTLE BEASTを解雇されてしまったのです。
解雇理由はと言うとバンド名とロゴの所有権でもめ、
ビジネスのゴタゴタに巻き込まれて、
強制的にやめさせられることに。
バンドの創設者だったはずなのに…。
そして以前からの友人とYoutuberで見つけたVoヤニス・パパドロスとともに、
BEAST IN BLACKを結成。
W.A.S.P.や再結成RHAPSODY、BEYOND THE BLACKらとツアーを行い、
今年2月には2ndアルバム「FROM HELL WITH LOVE」をリリース。
その内容は素晴らしく、
爽快かつポップに疾走する1曲目の「CRY OUT FOR A HERO」で心掴まれ、
ポップなシンセから激しいギターリフへと流れ、
サビでは思わず飛び跳ねたくなるタイトルチューン「FROM HELL WITH LOVE」ですでにKO寸前。
パワフルで有りながらどこか甘くポップなメロディの「SWEET TRUE LIES」。
女性の様な美しい歌声から、
曲中でパワフル、野獣のようなヴォーカルに変貌するアントンのVoが耳に残る「DIE BY THE BLADE」。
ジャケットはBATTLE BEAST時から登場する”野獣”の上に、
女戦士が乗っているといういかにもB級なジャケットですが、
そのサウンドは紛れもなく超正統派！
パワフルに刻むギター・リフと美しいシンセの音が美しく絡み、
なんと言ってもヴォーカル・メロディが高品質で群を抜いています！
正統派メタルはリフ、ソロがかっこよくても、
歌メロがちょっと弱いなんてことがありますが、
BEAST IN BLACKはその心配はナシ！
80年代のアメリカンHR/HMバンドを思わせるようなポップ＆キャッチーさを
より洗練したメロディで、
日本のアニメソングにも通じるようなヒロイックさも。
それもそのはず日本のアニメ、漫画からもインスパイアされており、
例えば「CRY OUT FOR A HERO」は「北斗の拳」をモチーフとしています！
正統派好きなら気に入ること間違いなし！
フィンランドの野獣の道に脚を踏み入れてみてはいかがでしょうか？
